子供の頃の小児喘息から続いている喘息の発作症状
○来院までの経緯 (40歳代 男性)
子供の頃から小児喘息で、今日に至るまで喘息の発作症状が続いている。現在は喘息の発作症状を抑える為、気管支拡張剤を常用しステロイド系吸入剤を手放すことができない状況で、漢方薬も服用している。
○治療経過

子供の頃の小児喘息から長期に及ぶ持病の喘息の発作症状との付き合いを伝える様子も真剣そのもので、いかに辛い日々であったかが察せられた。 まず喘息とは何かを説明し、その中で本人の認識に間違いがある点を指摘し、治療上の対処法と基礎知識を分かりやすく説明するところから始めた。
患者さんは「なるほど、そうですか。」と頷きながら熱心に耳を傾けて聞いていた。当院は痛み・シビレ・重みにはハリ治療は行わないが、気管支喘息には当院の独自の理論に基づいたハリ治療が大変有効であることを説明し、本人の理解と了承を得て、ハリによる治療を行うこととした。
目的は全身の生体の流れを調整し、流れを変えるということで、徐々に体質そのものを良くしていくということであるが、この治療を行う前に本人に聴診器で気管支喘息によるご自分の呼吸の荒さを聞いてもらい、現状を認識してもらうこととした。
ハリを数箇所に使用し、そのまま約10分間横になってもらったが、治療後は眼に力があり、パッと見開いたような明るい表情に変化
していた。
そして何より、聴診器で再度本人に確認してもらった所、治療前のあの荒々しく苦しそうな息遣いが、ほとんどと言っていいほど少なくなっているのがわかった。同行された奥様にも確認してもらった所、「こんなことは初めてです」と目を潤ませていたのが印象的だった。
「すごい。楽になってる!!」と笑顔で何度も確かめるように深呼吸をしていた。聴診器で確認した結果、あまりにハッキリとその違いが出たため、ご本人も驚きを隠しきれないようであった。「ほんと!ほんとに楽になりました」と喜びに一杯で先生に挨拶し、奥様と顔を見合わせながら、帰宅の途に着かれた。